前回マタニティ歯科についてさわりを書いたので、今回はマタニティ歯科がなぜ必要とされているかについて書いていきたいと思います。

 

★マタニティ歯科が必要とされる理由

妊娠によって様々な体調の変化が現れます。歯科においては、唾液の量や性質・ホルモンバランスの変化などの影響によってむし歯や歯周病になるリスクが高くなります。

そしてホルモンバランスの変化などにより『妊娠性歯周炎』となると、早産のリスクが約7倍になるとことが判明しています。

こういう知識を知っていても、自分自身に当てはめるとどうなのか? 知識だけではあて推量になり結局不安が拭えないで悩まれる方もいます。

ご自身だけで悩まずに、専門家に相談していただくことで心配事を少しでも減らすことが妊婦さんご本人だけでなく、産まれてくる赤ちゃんのお口の健康のためになります。このような理由でマタニティ歯科が全国の歯科医院で広がっているのです。

 

また、産まれてきた赤ちゃんの口内環境のケアを考えていく上ですぐに相談できる歯科医院があることで、育児について様々な悩みを抱えるお母さんのサポートをすることができます。幼少期の口内環境によってお子様がむし歯になりやすい・なりにくいが決まります。

 

 

★マタニティ歯科において妊婦さんが知っておきたいこと

妊娠中に知っておきたいこと、気になっていることがあると思います。よくある症状や医院に寄せられる妊婦さんから質問の多い事項をまとめました。

 

■妊娠中に発生する主な変化

・つわりなどで食事の回数が増える

・体がだるい・歯ブラシが気持ち悪くて歯をしっかり磨けない

・胃酸で歯が溶かされる

・ツバの性質が変わってしまう

・ホルモンバランスの変化

 

■妊娠中のことに関して医院に寄せられた主な質問と回答

Q.1妊娠中にむし歯や親知らずが痛くなったのですが、治療や抜歯ができますか?

A.1安定期(妊娠16週)において治療をすることは可能ですが、症状がひどくて我慢できない場合医師と良く相談するのがベストです。産婦人科の先生の所見を伝えていただければより的確にアドバイスが可能です。とにかく痛くて我慢できないときは、治療を優先してくれる歯科医師を探すしかありません。HPで治療できそうな医院を探し、電話でしっかり確認してから来院するといいでしょう。

 

Q.2歯の痛みを抑えるために不安に思いながらも痛み(化膿)止めの薬を服用しています。大丈夫でしょうか?

A.2歯科医院で妊娠について把握しており、安定期に入っていれば、基本的に影響はほとんどありません。

 

Q.3エックス線の撮影で赤ちゃんへの影響は大丈夫でしょうか?

A.3歯科でのエックス線撮影はお腹赤ちゃんから離れているので、ほぼ問題ありません。防護エプロン(鉛が入っておりかなり重い)をつけて撮影するので、影響はほとんど無いです。ちなみに鉛は透過率の高いガンマ線を遮蔽できる重金属です。

 

Q.4つわりがひどく、歯を磨くのが辛いです。口の中が気持ち悪いのですがどうしたら良いでしょうか?

A.4つわりが酷い時は無理に歯磨きをせず、うがいをして食べかすを残さないように気をつけましょう。唾液の分泌量の低下や女性ホルモンの変化で口の中が酸性になりやすくなっていますので、こまめにうがいをして、歯磨きができそうな時に歯を磨くようにしましょう。

 

Q.5詰め物に銀歯を使っているのですが大丈夫でしょうか?

A.5メタルフリーの素材と交換することが可能です。

 

 

 

 

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