根管治療の必要性・可能性がある方へ
歯科医院で
ここでは歯科医院で行われる根管治療に関して気になる事柄、痛くないかどうか、成功率が高いかどうか、治療期間はどのくらいかかるのか?
専門にやっている歯科医院について、
施術が必要な歯はどういった状態なのか 、どういう方法があるのか?
根管治療をしないでむし歯を更に放置した場合、最終的にどうなってしまうのか?
歯医者さんで説明を受けたけど良く分からなかった。
先生にもっと自分の状況について聞きたかったけども、聞いていいのかわからなかったり、どう聞いたらいいのかわからなかっ
た。
そういった方がある程度先生の言っていることがわかるように、先生に質問ができるようになるための情報を載せています。
歯科医師に専門的な質問がしたい!
成功率はどうなのか?
専門家はどのように判別するのか?
専門家は痛くない根管治療ができるのか?
おおよそでいいから通院期間が知りたい!
色々わからない部分や、先生の説明を聞いて腑に落ちない点を詳しく聞かないでそのままという事などないでしょうか? 根管治療は非常に繊細で複雑な治療になります。その難易度の高さから再治療になることが多くあります。再治療になってしまう要因は様々ありますが、気になるのはどのくらい再治療になる可能性があるのか? 最新の技術や設備を使った治療はどんなものがあり、成功率は高いのか? などを説明していきたいと思います。
治療中の方もこれからする方も長い戦いになるかもしれませんが、がんばって治療しましょう。
歯科知識簡単FAQ (時々更新。またサイトの他の文章と内容がかぶることもあります)
根管治療って何ですか?
英語でRoot Canal Treatmentと呼ばれます。
正常な歯 神経までむし歯が到達したむし歯(C3)
歯の根っこの部分の治療の名称です。
何故必要なのですか
前提として歯を抜かないためです(抜歯しないため)
歯を抜くのはよくないのですか
抜歯は最終手段、奥の手です。奥の手を使う
根管治療が必要と言われたらやはりまずいですか?
まずいです。最中も、した後も何度も後悔します。
難しいと聞いたのですが失敗するんですか?成功率は?
まずは方法が何かにもよります。
保険診療(患者さんの負担が3割7割をお国が負担)でするのか、自費診療(患者さんの負担が10割)で治療するかで大きく変わります。
日本での成功率は5割とも6割とも言われています。
決して高い値ではありません。ただ、症状が比較的軽いほうでも成功率は9割を切ってしまいます。(再根管治療では10%~20%の成功率といわれている)
よく歯医者さんのHPで”痛くな”いとあるのですが
まったくの無痛は事実上不可能です。いかに痛みを感じないようにできるかになります。
無痛を売りにしている医院さんは技術や設備に自信があるのでしょうが、ちょっとした痛みでも過敏になっていたり、患部以外の部分が傷んでいたりする患者さん側の受け取り方にもよります。
ただ、表面麻酔をしっかり時間をかけて行い、電動注射器などで麻酔をするとほとんど感じません。
専門家っているんですか
歯科医師免許があれば誰でもできます。根管治療を専門に行っている歯科医師もいます。
専門にやっている歯科医師はどのくらいいるのですか
日本全国に約200名の専門医(指導医)、専門の設備を整えているのが1000とも2000とも言われています。
200人しかいないのですか?
学会に認められた専門医(指導医)と言われれば200人ほどしか居ませんが、根管治療を専門に扱っている医院であれば数はもっと増えます。
資格はあくまで経験と一定の技術を示すもので、それが必ず素晴らしい医療を提供できるかには繋がりません。
ただ、全国に7万件近くある歯科医院の中ではある程度の技量と専門性が保証されているともいえます。
保険とか自費とか言われないで治療が始まったのですが?
その場合は間違いなく保険診療です。
なんで自費とかの説明がないのですか?
誤解がある可能性がるので先生の名誉のために少し長くなります。
一番確実なのは失礼ではないので聞いてみることです。普通に答えてくれます。
可能性が高いのは、先生に自費で治療をするつもりが最初から無い医院方針の場合患者さんに自費の存在を伝えない場合があります。
他院ではやっているかもしれませんが、その先生の医院ではやっていないわけですので、自費の治療は世の中に存在したとしても結果として他の医院へ患者さんが行ってしまう可能性があるのですから、言わないと思います。
また、保険診療で治療をすることが患者さんのためと思ってきて治療を今までしてきた先生もいますので、自費の説明をしない理由は医院の先生ごとによって千差万別です。
言わない先生に何か含むところがあるわけではありません。逆に患者さんひとりひとりに先生の個人的な胸の内を『うちは保険治療が患者さんのためだと思っているので、保険で治療します!』と語られたとしても、戸惑う人が多いと思います。
そういったわけで、簡素、簡潔を突き詰めていった先生は、自分の医院で必要でない説明を省くと言うと語弊がありますが、患者さんにとって必要かどうかは別として、医院にとっては必要が無いからしないという判断が働いていて自費の説明をしないということだと考えられます。
説明が無く自費だったんですが……。
本当に日本でしょうか? 流石にそんな医院は無いと思いますが……自費診療しかしていない医院もありますが……万が一なんの説明もなく自費で治療された場合は(説明が足りないと感じる歯科医院さんは)、同意の有無があったか無かったかが争点になります。同意書や誓約書にサインをしてないですか? それだと言い訳のしようもないのですが……。
稀に聞き逃していて、後で問題が発生した時に『聞いてないぞ』と仰る方もいるので、自費診療の際は書類での同意をしているはずです。歯科医院さんと自分で二通あるはずですから確認しましょう。
何が違うんですか?
医院によってやり方は変わりますが、成功率が断然違います。
成功と失敗の要因に断言できるほどに違いがでるんですか?
成功率が段違いと断言できます。使用する器具で確実に差が出ます。ラバーダムしかり、マイクロスコープしかり。
ラバーダムとはなんですか?
ゴム製で、口内の患部の歯以外を覆うマスクになります。
成功率がかわるのはなぜですか?
患部以外をゴムで覆うので、細菌を含んだ唾液などが患部に侵入するのを防ぐことができるからです。
ラバーダム自体は安いと聞いたんですが、使用していないのはなぜですか?
ラバーダムが保険点数から外されたことが大きな要因です。保険は必要最低限の治療を国(国民)が負担するシステムです。お国がその必要性を認めないわけですから、保険で使えません。採算性が低いためラバーダムの使用を止めてしまう医院が多く、包括利用で保険での治療と併用はできますがそもそも医院側が使っていなかったりすると利用することはできません。
自費で専門医なら成功しますか
専門家として一定以上の技量を持っていることは疑いないですが、絶対と過信できません。
結局どうすればいいんですか
歯科医師の数だけ治療に対する考え方が違うことを知り、日本の歯科が世界的に見てレベルが低いことを理解することから始め、あなたが信頼できる歯科医師に治療をお願いするしかありません。もしくは、海外に行き海外の歯科で治療を受けることです。アメリカの歯科医師が日本で根管治療をした患者を診て、鼻で笑うレベルであるという話が多いそうです。もし最高の治療を望むのであれば海外で治療を受けることです。日本で根管治療を受ける場合は、セカンドオピニオン歓迎の歯科医院を何件か回り、他の医院でどのように診断されたか、先生の医院ではどう判断しているのか、といったことを率直に聞いてそれにしっかり答えてくれる医院を自分で選ぶしかないです。日本の歯科の現状をある程度理解して、自分で選ぶしかないのです。もしくは、知り合いに通っている歯科医院を紹介してもらうことです。
医院を紹介してもらうと何かいいことがあるの?
医院が紹介患者さんにどれだけ力を入れているかにもよりますが、既に通っている患者さんや、知り合いから紹介された人とただ普通に医院を訪れたその他大勢の患者さんを同列に扱う人がいるでしょうか? もちろん歯科医師として全ての患者さんに平等に接することは本分でしょうが、ある程度関係がある人により丁寧に時間をかけて治療して、成功率や完成度を上げようと思うのは人としてあたりまえの感情ではないでしょうか?
歯科医院を紹介してくれる人がいません!
周囲の人に聞いてみましたか? それでもいない場合は歯科医師に直接紹介を貰う方法があります。
歯医者さんにいって紹介してくださいと言うのですか?
喧嘩や冷やかしでないのなら止めましょう。詳しくは書けませんが、そういう方法もあるということです。決して歯科医師の方に迷惑になるようなことをしてはいけません。そんな方に紹介したいなどとは誰も思いませんし、紹介が目的で自分の医院に来る方は『患者』ではないので冷たい対応になるでしょう。方法が分かる人にとってはヒントで行動できるので方法があることを示唆だけはいたします。
いや、全然わからないので教えて欲しいのですが?
サイトに記載したものだけで出来る人はできますが、間違いなく勘違いして歯科医院に迷惑をかける方が出てくるので、詳細は話せません。ただ、サイト内部にところどころヒントとなるようなことは書いているつもりですので、歯科医院や関係者に十分に迷惑がかからないと判断した場合は行動すればいいと思います。
歯科医院紹介してもらったけど再根管治療になりました……。
根管治療は成功率の低いです。技量があり、努力をしても駄目な時は駄目です。また、紹介した医師の方が根管治療についてよく知っていない場合もあります。経過が悪いから、失敗したからその歯科医師が悪いということでは決してありません。(患者側からしたら無理も無い話しですが)
海外に転勤しなければならない
日本で根管治療を受けるようにいわれたけども、海外に転勤しなければならなくなった人も中にはいます。
通院期間がどのくらいかは歯科医師も実際に施術が始まって経過を見ないことにはどのくらいとは決め打ちできません。
治療中断して海外に渡ると、技術や治療に対する方向性が違う歯科医師の手が入ってしまうので、日本で治療を終わらせてから渡ることがベストです。
ただ、仕事が完治をまってはくれない事のほうが多いです。
海外に渡っている期間が長いのであれば現地で治療を受けるのもひとつの手段です。
例えば赴任先がアメリカの場合です。
今まで歯科医療を保険でしか受けたことが無い人にとって、衝撃的なことが多いと思います。
向こうは基本的に全て全額自己負担になるので費用がかなり高くなります。
努めている会社のチャージ(会社がかけている保険)の種類によって割引が効きますが、それでも高額になります。
また、チャージの種類がどの医院で使えるのか?
どこの部位に使えるのか?
どういった治療であったら使えるのか?
それぞれが契約によってまったく異なります。
歯科医院によっては必要性のないものを高く売る場合もあります。
チャージ(charge)があるけども使える医院がない……という事態もあるのです。
とかく向こうで治療を受けようとすると日本との差に愕然とします。
また、根管治療(root canal treatment)は少なくとも15万~20万ほどの費用がかかります。
しかも向こうのシステムは前払いで費用を納めそれを確認してから開始というスタンスです。
また、チェック(Check)予約に対しても初めての異性とのデートと同じくらい歯科の予約は重要と考えられているので、予約時間
ギリギリに歯科医院に着いたり、10分15分遅れたり、ましてや当日にキャンセル(cancel)の電話をするなどは論外です。
最悪なのはなにも連絡しないのにいかないことです。これは権利を放棄した(Give Up)と見なされます。
なぜなら向こうの医師は奉仕(service)するのではなく、医療行為をすることだけを念頭に置いているので、来ないなら放棄と見
なします。行使できる権利の放棄も、個人の自由と考えているのです。日本のようになぁなぁにはしません。
日本の歯科医院でしたら、軽く注意は受けるかもしれませんので、申し訳なかったと思うことはあるかもしれません。
ですが、すまない、と思うのと取り返しがつかない重大なミスと考えるのはまったく違うことで、米国での受診は後者になるのです。
歯科に行くことの根本の意識がまず欧米先進国と日本で天地の差があることを知る必要があります。k
海外で治療を受けるにしても、まず、日本での受診とはまったく流れが異なることを認識しなければなりません。
転勤して戸惑うことばかりで大変かもしれませんが赴任先でそういったことを相談できる人間を作るのが一番いいでしょう。
とにかく同じ轍を踏んだ人か、それに対処するすべを知っている人を見つけないと、海外の治療は失敗する可能性があります。
技術的に高い施術を受けられるとしても総合的には失敗した、などということにならないようにしましょう。
Hot Tub | 2015.03.05 2:10
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