口臭は指摘を受けて気にし始める方が多い

自分の口から発する臭いは、他の人が不快に感じていたとしても気づかないことが多いです。

体臭と同じで常に嗅いでいる臭いですから鼻が麻痺しており例え公害レベルの臭いを出していても気づかないことがあります。

口臭を気にしている方は、身近な人から指摘されて

『え!? 本当?』

となった方が大半だと思います。

 

口臭が及ぼす影響

USAやEU諸国などの先進国では、恋人などに

『ちょっと口が臭い』

と言われたら死ぬほどショックを受けるようです。

それだけ気を使っている証左であり、その上での指摘なので衝撃を受けるようです。

日本でも明らかに口臭を感じるレベルの人がいると、周囲は無意識に避けるように動きます。

その所作が大げさか、さりげなくかは別として避けれていることは伝わります。

こういう経緯を辿った方は口臭に対して過剰に反応してしまいます。

頻繁に歯を磨いたり、ブレスケア用品を常に携行するようです。

しかし、これは一時しのぎであってその場で臭いを誤魔化せても根本的には解決していません。

臭いの原因が何かを理解することが重要になります。

 

口臭の原因

大別すると『生理的』なものと『病気』が基になっているものに分かれます。

 

1.生理的要因

口臭は多くが口の中に臭いの原因があります。

臭いの基となる細菌が増殖し、細菌からガスが出ることで不快な臭いに繋がります。

 

大きい原因としては

 

・虫歯

・歯周病

 

が関係しています。

口臭が酷い場合は大抵これらに羅患しているケースが多いのです。

ではそれ以外の場合ではどうでしょう?

 

通常であれば唾液の働きで細菌の増殖は抑制されるので無臭は無理でも周囲が眉をひそめることは無いはずです。

つまり生理的要因で口臭が発生する場合は唾液の分泌が正常に行われていないことが多いのです。

唾液が少なくなる例としては

 

・睡眠

・緊張

・口への刺激の減少

 

が挙げられます。

睡眠に関しては、就寝中は唾液は出ていません。

なので細菌が一番多いのは起床時の朝になります。

特に前日にお酒を飲んでいたり、食べ物を口にして歯を磨いていないなどで食べカスが口に残っていると臭いが強いのは唾液により細菌の活動が抑えられていない状況が長く続いていたせいなのです。

また、ストレスや疲労によっても唾液は減少します。

極度の緊張を感じたときなどに口臭が強くなったり、仕事や学校が終わる夕方頃に口臭が強くなるのは自然なことです。

ただ、人によって口の中の水分量(唾液の量)が違いますし、細菌の活動も変わってきます。

食事をする時によく噛むことで唾液が分泌されるので、噛むという動作を意識的に増やすことで唾液を多く出すことができます。

 

2.病的口臭

内臓に疾患があることで、体の中から口の外に特異臭を出すことで口臭に繋がるケースもあります。

これは生理的要因をいくら解決しても口臭が無くなりません。

なので、口臭対策を熱心にしているのに一向に改善されない人はもしかしたら内臓に疾患を抱えている可能性があります。

それらの例としては

 

・胃腸の消化機能の低下

・肝臓機能の低下

・がん

・糖尿病

 

が挙げられます。

胃腸や肝臓機能の低下によって発生した硫化水素や分解し切れなかったアンモニアが血液に混じり、それが肺に運ばれて

呼吸によって口臭が発生するのです。

がんは甘い臭い(花の香り)を発したり、卵の腐敗した臭いを出したりと様々な特異臭が発生します。

部位や症状によって様々ですが、上記に当てはまらないのに臭いがする場合は注意が必要です。

糖尿病にかかっている方は血中の糖をエネルギーに変換できなくなり血糖値が高い状態になっているので、糖の変わりに脂肪を分解してエネルギーにします。

脂肪を分解するとケトン(R-CO-R)が発生し口臭(体臭)に繋がります。

これらは口の中に原因が無いのでむし歯や歯周病を治しても、口の中の水分量を増やしたとしても解決しません。

逆に言うと口の中の原因を全て潰しても口臭がなくならない場合は病気の可能性があるということです。

 

口臭は感じ方によっても変わるものですが、できれば無いほうが望ましいです。

なので普段の口臭を予防することは社会生活を円滑にする上で重要です。

では具体的に口臭を治したり予防したりするにはどうしたらいいのでしょうか?

それを次回の更新で記載したいと思います。

 

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