根管治療ができないと言われたとき
根管治療が何らかの理由(例えば金属で塞がれていたり、歯根が複雑な場合)で行えない場合など、膿を取り出すのに手術が必要になります。
これは『歯根端切除術』と呼ばれ、歯肉を切開して直接膿の袋を除きます。その後、逆根管充填(通常歯の頭の側から充填するのに対して根の方から充填するから)を行い根管を形成し、保護膜で蓋をしてから歯肉を縫合します。
歯の上の方向から施術するのとは違い、膿の塊を直接取り出すことができるので何度も治療しなければならないということはありません。
時間も1時間から1時間半で済んでしまうので何度も何度も医院に通う必要はありません。
なので遠方の医院であっても日帰りで手術を受けるケースもあります。
事前にCTなどの検査が必要なのでメールや電話のやり取りが必要になりますが、片道数時間程度だったら隣県の歯科医院も選択肢に十分入ります。
ただし、予後が良くない症例が多いので術後は落ち着くまで様子を見ます。
専門家は非常に少ない
非常に難度の高い施術になるので、予後の経過が良くない患者さんも多くいるようです。専門としている医院も限られてくるので、経験や設備がしっかり整った医院でやることが望ましいです。保険適用で治療が行えますが、自費で成功率が上がるのならば迷わず自費部分も使っていただき施術することが重要です。ここまで至っている場合は、金銭で賄えるのならば間違いなく費用をかける場所です。これ以上ひどくならないためにも、確かな医院で高度な治療を受けましょう。見つけた医院が遠隔地でも1日で往復できるのならば行く価値はあります。
CTなど費用は高くなりますが、設備を用意するのに数千万かかっています。病院のCTのように億単位ではありませんが、それだけのコストをかけて治療に臨む必要がある程重要だと考えてください。
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