痛くない・無痛の治療

歯科医師の先生は本当に色々な考えの方がおり、また機器や技術に関する知識も様々です。

『無痛で治療できるよ』

と仰る先生もいれば

『あんなん無理だよ』

と仰る先生もいます。

考え方の違いと言ってしまうとそれまでですが、無痛治療は可能です。

ただ、それもむし歯の進行度合いによって決まる部分が大きいのです。

 

痛くない麻酔と痛む麻酔の違い

麻酔をしてもらってはずなのに治療が痛かった。

こんな経験を昔にした人は多いのではないでしょうか?

この経験をした人は歯科医院を避けるようになります。

『麻酔をしたから痛くないだろう』と信じきっていたのに激痛を感じるのですから当然です。

これは、麻酔がしっかり効く前に治療をしてしまったことが原因です。

麻酔は効き始めるのに時間がかかるので、10分~15分のインターバルを置いて治療を始めるのが最適です。

しかし、昔の歯科医療はとにかく数をこなすのが最優先でしたので、治療台に並べられるだけ患者を並べて流れ作業で治療をしていく。

そうすると、麻酔が効き始める前に治療が始まってしまうような哀れな子羊が生まれるわけです。

人によっては

『痛かったら左手を挙げてくださいね』

と言われたから音速で挙げたのに

『はい、我慢しましょうねー』

と言われて『あがが』

という人もいるわけですから、そりゃ歯科医院が嫌にもなります。

今の歯科現場ではそういったことも少なくなり、また麻酔もやり方や電動注射器などが出てきてますます痛みを感じないで治療を受けることが可能になってきました。

痛くない麻酔での治療が圧倒的に増えてきたわけですね。

 

無痛治療専門歯科医院VSできるだけ痛くない歯科医院

ですが、人によって痛みの感じ方は様々ですから、完全に無痛というのは難しいのです。

ちょっとした刺激でも痛いと思えば痛いわけですから。

そうすると『できるだけ痛くない治療』というのが宣伝文句としては正しいと思います。

ただ、ぱっと見のわかりやすさは『無痛治療』に軍配が上がります。

キャッチフレーズとしても『可能な限り痛くない』と言うよりも優秀で、患者の心を惹きつけやすいからです。

しかも無痛専門とか言われると『ああ、ここは痛くないように治療する専門の医院なんだ』と思ってしまう患者さんもいるからです。

そうすると歯科医院選びのさいに『痛み』を重要視している患者は無痛の歯科医院に行くことになるのです。

そうするとHP上で『可能な限り痛くない』と宣伝している医院さんは不利になります。

宣伝の仕方が悪いといえますが、医療人としてできるだけ誠実でありたいという考え方も伝わってきます。

ただ、本当に痛いか痛くないかは通ってみないとわからないんです。

しかも、痛いから藪医者というわけでもないのが難しいところでもあります。

 

無痛治療はハンデを負うが、技量があれば問題ない

無痛治療を謳っている医院は患者さんが少しでも痛みを感じると

『あそこは駄目だ』

という噂がすぐに広まります。

歯科医院のいいところを積極的に宣伝してくれる患者はいませんが、悪いところは気が済むまで宣伝します。

無痛治療を謳っている医院で問題なく運営できている医院は、痛みをほとんど感じさせないで不満を少なく出来ているはずなので、名にし負う医院という判断材料になります。

 

 

火消しが異常なほど上手くて、別の道で食えるんじゃないかという医院もあるかもしれませんが

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